お金の計算が脳に与える影響について解説!【高齢者・子ども向けレク/脳トレ問題付き】
今回は、「お金の計算が脳に与える良い影響」について解説していきたいと思います!
またブログの最後には、集団レクで使用できる問題や手軽に取り組める脳トレ問題もご用意しました!ぜひ最後までご覧ください✨
計算と脳の関係性
計算の能力は脳の、「前頭前野」と呼ばれる部分がつかさどっています。
脳の認知機能は加齢とともに低下していきます。その中でも特に計算の能力が衰えやすく、計算能力の低下は認知症の判断基準のひとつにもなっているのです。
計算能力が落ちてくると、買い物で支払いがうまくできない、金銭管理が難しくなるなど、日常生活に支障をきたすようになります。
これは、「前頭前野」の衰えが関係しており、そのまま放置すると自立して暮らすことがむずかしくなり、生活の質(QOL)も低下してしまうのです。
また脳科学の研究によると、複雑な問題に取り組むよりも簡単な計算をすることで、前頭前野はもちろん脳全体が活性化することがわかっています。
以上のことから、計算と脳の関係性はかなり深いものだと分かりますよね。
計算をすることで鍛えられる能力
計算をしていると、脳のさまざまな部分が活性化され、記憶力、判断力、空間認識力などが身につくと言われています。
その中でもお金の計算に欠かせない二つの能力があります。それが「ワーキングメモリ」と「選択的注意力」です。
「ワーキングメモリ」について
「ワーキングメモリ」とは、作業や動作に必要な情報を一時的に記憶・処理する能力です。
たとえば「計算をするときに、数字を覚える」「料理をするときに、レシピの材料や分量を覚える」など、一時的な情報を記憶するときにワーキングメモリが働きます。
「選択的注意力」について
「選択的注意力」とは『多くの情報の中から、特定の情報に対して選択的に注意を向ける能力』のことです。
たとえば、「財布から特定の小銭を探す」「散らかっている物品の中から、特定のものを探し出す」など、ものを探すときに大事な能力になります。
「ほんの数秒前に見た数字が正確に思い出せない方」「特定のものを探すのが苦手な方」は、お金の計算問題にチャレンジしていただき、上記の二つの能力を鍛えるのがオススメです!
お金の計算問題~集団レク用、机上の脳トレ用~
※こちらはフリーアイコンズさんのお金のイラストを使用しています。
最後に
今回は「お金の計算が脳に与える影響」について解説していきました。いかがでしたか?
日常生活には欠かせない能力なので、こちらの脳トレでぜひトレーニングしてみてください!
また、施設などに入所されている高齢者様はお金と関わる機会も減ってしまいますよね。そのため新鮮な気持ちでお金の計算に取り組んでいただけるかと思いますので、ぜひレクでもご活用くださいませ✨
最後までご覧いただき、ありがとうございました😊
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