オノマトペについて解説!【高齢者・子ども向けレク】

みなさんは「オノマトペ」についてご存じでしょうか?

聞いたことはあっても、説明するのは難しいという方も少なくないと思います。
今回はオノマトペ日本と世界の動物の鳴き声の違いについて解説していきたいと思います。ぜひ最後までご覧ください!

おうち習い事アプリ、ミルームでもオノマトペについて解説しております。気になる方はそちらもぜひご覧ください✨

 

 

 

 

 

 

 

 オノマトペとは

オノマトペの語源はフランスだそうで、さまざまな状態や動きなどを音で表現した言葉」を意味します。

オノマトペの分かりやすい例としては、擬音語擬態語などが挙げられます。

 

   擬音語
犬であれば「ワンワン」、雨であれば「ザーザー」など、現実に聞こえる音を人の言葉で表現したもの

 

   擬態語
星であれば「キラキラ」、心臓の鼓動であれば「ドキドキ」など、実際には音は聞こえないが感覚的に言葉で表現されたもの

 

 

また日本は漫画大国で、細かい感情や生き生きとした動きを表現するため、オノマトペと漫画は相性がとても良いのです。
派手に印象づけたいシーンでは「ドーン!!」、閑散とした場面は「シーン...」、動きを付けたいときは「シューッ」など、漫画でも聞いたことのある表現が多いですよね。

戦後から80年代にかけて流行った漫画ブームですが、「オノマトペ」自体はいつから、どのように誕生したのでしょうか?調べてみるとオノマトペはとても長い歴史を持つことがわかりました。

 

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 日本がオノマトペを多く使う理由

日本語は、他の言語に比べてオノマトペがずば抜けて豊富と言われています。その数4500個以上あり、中国やアメリカの3〜5倍はあるのだそう。
ではそこまで多くなったのはなぜでしょう?
諸説ありますが、今回は大きく2つの理由を述べていきたいと思います。

 

   日本語のオノマトペが多い理由①

一つ目の理由としては、日本人は昔から風情を感じる力と、それを表現する能力に長けていたとされるためです。
自然愛の強い日本人は海や森、虫や小鳥の鳴き声などに対し、じっと耳を傾けることで擬音語や擬態語を生み出すキッカケが多かったようです。

歴史を遡ってみると、奈良時代の「古事記」では、海をかき回す音を「こをろこをろ」と表現されました。これは712年で、最古のオノマトペとされているのです。

 

   日本語のオノマトペが多い理由②

二つ目の理由として、西洋人に比べると、日本人は耳から音が入ってきたときに処理する脳の場所が違っており、オノマトペが作りやすいとされているためです。

日本語の各音は、必ず母音(a,i,u,e,o)を伴いますね。ですが母音を伴わない子音(-a,-i,-u,-e,-o)だけのような自然音や雑音も、母音を伴う音に置き換えることができるのが日本人特有の能力なのです。これは言語脳と呼ばれる左脳で自然音や鳴き声などを処理しているためで、音を言語化する再現性が高いのだと考えられます。

 

以上のことから、日本人は音や状態を言葉で表現することにとても優れているのです。これは日本人としての特権として誇っていいことかもしれませんよね。



 

 

 

 

 動物の鳴き声のオノマトペ集

前述したように日本人と外国の方とでは音の聴こえ方に多少の違いがあることが分かりましたよね。
では動物の鳴き声の聞こえ方はどう変化するのでしょうか?
面白いものや、誰かに教えたくなるオノマトペ表現もあると思いますのでぜひご覧ください♪

 

   犬の鳴き声
ワンワン → bowwow(バウワウ)
“ワンワン”よりも、“バウワウ”のほうがワイルドな印象がありますよね。

 

   猫の鳴き声
ニャー → meow(ミャオ)、mew(ミュー)
猫の“mew”は、カモメやウミネコの鳴き声にも使われるようです。

 

   ネズミの鳴き声
チューチュー→squeak squeak(スクイーク スクイーク)
ネズミの“squeak”は、人の「キーキー」した声、ものが「キーキー」きしむ音、靴が「キュッキュッ」と鳴る音でも使われます。

 

   ゾウの鳴き声
パオーン → trumpet(トランペット)
特にこれといったオノマトペはなく、ゾウが鳴くという意味の動詞は “trumpet”と呼ばれています。確かに楽器のトランペットの音とゾウの鳴き声は似てますよね!

 

   ブタの鳴き声
ブーブー → oink oink(オインク オインク)
日本語とかなり異なりますが、改めてブタの鳴き声を思い出してみると「オインク」と聞こえなくもない気がしますよね。

 

   ヒツジやヤギの鳴き声
メェー → baa(バー)
ヒツジやヤギは「メェー」が日本では一般的ですが、“baa”という鳴き方でもなんだかしっくりきますよね...

 

   ニワトリの鳴き声
コケコッコー → cock-a-doodle-doo(クックドゥードゥルドゥー)
“cock-a-doodle-doo”はニワトリの中でも、オンドリの鳴き方になります。メンドリの「コッコッ」という鳴き方は“cluck”(クラック)と言います。日本とはかなりかけ離れているので面白いですよね!

 

   サルの鳴き声
キーキー → screech(スクリーチ) 、ooh-ooh ah-ah(ウゥウ、アッア)
サルの “screech”は、「キーキー」とした甲高い鳴き声です。
金属が摩擦する音や急ブレーキの音、悲鳴などの「キー」と立てる音にも使われます。

 

   ヘビの鳴き声
シュー → hiss(ヒス)
ヘビの“hiss”は、「シュー」という蒸気の音や、静かにしてほしい時に「シーッ」と相手に言う時にも使うようです。

 



 

 

 

 

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イラストを見せて参加者に鳴き声の物真似をしてもらったり、逆に動物の鳴き声の文字だけ見せて「この鳴き声を出す動物は何でしょう!」と問題を出すのも面白いと思います!
一斉に鳴き声を真似して、揃った時の気持ち良さは参加者の皆様にもいい刺激になるかと思います💡

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 最後に

オノマトペの始まりや動物の鳴き声について紹介していきましたが、いかがでしたか?

オノマトペの歴史はとても深く、動物の鳴き声の表現も国によって違うのがまた面白いですよね♪
知人との話題や、レク中でのちょっとした雑学として、今回の内容をぜひ話してみてください✨

 

最後までご覧いただき、ありがとうございました😊

 

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