スピーチロックって何?あなたも無意識に使っていませんか?

今回は「スピーチロック」について具体例や、注意すべきポイントについて解説していこうと思います。

医療・介護職員の方はもちろん注意が必要ですし、もしかすると医療職ではない方もご家族に無意識に使ってしまっているかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 スピーチロックとは

スピーチロックは、言葉で相手の行動を制限してしまうことで「言葉の抑制」とも言われています。

 

分かりやすい具体的な例を挙げると、

「ちょっと待ってね」

「〜しちゃダメ!」

「あとでね」

「どうして〜するの!」

...などの言葉が該当します。

 

自分が忙しい時、相手に対して「ちょっと待ってください」と反射的に返答してしまいますよね。
実はそれ、意図せず相手の行動を抑制しているかもしれないのです。

 




 

 

 

 なぜスピーチロックがいけないのか?

それでは、スピーチロックはされた相手はどうなってしまうのでしょうか?

 

・自ら行動しようとする意欲が低下してしまう。

・意思表示を諦めるようになり、ADL(日常生活動作)能力の低下に繋がる。

・信頼を失ってしまい、コミュニケーションを取ることが難しくなる。

・認知症を患う高齢者の場合、言われたことは忘れてしまっても、感情は強く残るといわれている。さらにそのストレスが被害妄想などのBPSD(認知症の症状・心理症状)を引き起こす可能性もある。

 

というように、言葉による抑制がもたらす影響はとても大きいようです。

 

 

 

 

 どのように言い換える?

ではスピーチロックにならないためにどのように言い換えるのが良いのでしょうか?

スピーチロックに該当する声かけと、言い換えの例を紹介していきます。

 

スピーチロック 言い換えの例
・ちょっと待ってて!

・あとでね。

・〜しているので、〇分までお待ちいただけますか?

・〇〇さんの次になりますので、もう少しですよ。

〜しちゃダメ! ・何かあると大変です。〜はいかがですか?

・〜してくれたのですね、ありがとうございます。

どうして〜するの? ・何かありましたか?〇〇は危ないので△△をしましょう。

・今度からは一緒に~しましょう。

・座っていてください。

・そこにいてください。

・どちらに行かれますか?何かございましたか?

・1人で怪我してしまうと大変です。私の手が空くまで席にかけてお待ちいただけますか?

 

これらが適切な言い換えの全てではありません。
ですが、スピーチロックを防ぐためにも否定形ではなく「依頼形」で伝えることで、相手の意思を尊重することができるのです。
また、時間や内容を具体的に伝えることで、相手も納得しやすくなるはずです。

 

 

 

 3つのロック

実は介護現場において、身体拘束は3つのロックに分けられます。

スピーチロック 言葉で相手をコントロールする行為
フィジカルロック ベルトなどで物理的に身体の動きを制限する行為
ドラッグロック 薬剤などの不適切な投与で、身体をコントロールする行為

 

フィジカルロックやドラッグロックなどは、道具・薬など目に見えるものを用いるため、わかりやすいですよね。
しかし、スピーチロックは目には見えない「言葉」を使うので、注意しづらく意識するのも難しいのです。

 




 

 

 

 最後に

今回スピーチロックについてお話しさせていただきましたが、いかがでしたか?

スピーチロックには明確な線引きがありません。
そのため一般的な声掛けとの違いがわかりにくく、現在スピーチロックに対する問題意識が高まっているのです。

医療・介護現場の拘束の歴史はまだまだ深いので、気になった方はこれを機にぜひ調べてみてくださいませ✏📖

 

最後までご覧いただき、ありがとうございました😊