「高すぎる枕」は脳卒中のリスク増!? ”殿様枕症候群”に注意!
あなたは普段、高さ何センチの枕で寝ていますか?
ということで今回は、「殿様枕症候群」について解説していきたいと思います!
殿様枕症候群とは
眠りやすいと感じる枕の高さは人それぞれですが、枕の高さが高くなればなるほど脳卒中のリスクが上がることが最近の研究で分かったのです。
新しい病気の概念として,「殿様枕症候群」といいます。
殿様枕は江戸時代に髷(まげ)が崩れないようにした高い箱枕のことで、今回そうのように名付けられました。
なぜ枕の高さと脳卒中が関係するのか
高い枕を使用することで、あごが胸に付く方向に曲がっている度合いが大きくなります。この状態のまま寝返りなどをして首が回る際に、血管が傷ついてしまう可能性があるのです。
それにより、脳卒中の原因の一つである特発性椎骨(ついこつ)動脈解離のリスクが高まるのです。
特発性椎骨動脈解離は首の後ろの血管が裂け、脳卒中を起こしてしまうもので、頭痛などをきっかけに発症に気づくことがあります。
12㎝以上の枕は要注意!?
寝具メーカーや業界の専門家の意見を参考にすると、12㎝以上を「高い」、15㎝以上を「極めて高い」と定義されています。
研究チームは、原因がわからない特発性椎骨動脈解離の患者の中に、高さ17~19センチにもなる極端に高い枕を使っている人がいることに注目しました。
そこで、特発性椎骨動脈解離の患者53人を調べたところ、12㎝以上の高い枕を使っている人は18人(34%)。高さ15㎝以上の人も9人(17%)いたとのこと。
比較対象の方で12㎝以上の高い枕を使っている人は8人(15%)。15センチ以上は1人(1・9%)だった。
というように統計的に見ても、枕が高いほど発症しやすいことは間違いないのだそう。
望ましい枕の高さは?
では望ましい枕の高さは何㎝なのでしょうか?
標準体型の平均値で一般的に成人女性は6㎝、成人男性は7.5㎝が望ましいと言われています。
また真っ直ぐ立っているポジションに近いような形で寝られるような枕を選ぶと良いとされています。
もはや現代病?
夜に寝ながらスマホを見たり、本を読んだりして枕を高くしている、そこのあなた!
気付いたらその態勢で数時間いることや、つい寝落ちしてその高さのままで寝てしまっていませんか?
また年齢を重ねるにつれ、「猫背になってきて、本当は高い枕の方が熟睡できる」という方もいらっしゃるかと思います。そういう方も注意が必要かもしれませんね。
最後に
「殿様枕症候群」の記事はいかがでしたか?
このニュースを最初に見た時、高い枕を使用している私は、なんだか自分に言われている感覚になりました😰
皆さまもぜひ枕の高さをチェックしてみてください👀✨