医療・介護系職員は読めないと困る?間違えやすい難読漢字!【解説付き】

今回は医療・介護現場で頻繁に使われる専門用語(難読漢字)をいくつかピックアップしたので、クイズ形式にしてご紹介していきたいと思います!

「読めそうで読めない…」

「実はこう読むのか!」

「こんなの当たり前に読める」と、

様々な意見や、新しい気付きがあるかもしれませんね!

 

また医療職とは無縁な方も、これを機に医療介護の世界が少しだけ身近になるかもしれません。
説明文も記載したので、ぜひ最後までご覧ください✨

 

 

 

難読漢字問題

では早速ですが、問題です💡

こちらの難読漢字、それぞれなんと読むでしょう?
全部で20問ございます!

 

 

 ①咀嚼         ⑪喀痰

 ②嚥下         ⑫足白癬

 ③円背         ⑬含嗽

 ④胃瘻         ⑭喘鳴

 ⑤壊疽         ⑮弄便

 ⑥腫脹         ⑯噯気

 ⑦貼付         ⑰嘔気

 ⑧清拭         ⑱流涎

 ⑨嗄声         ⑲解熱

 ⑩残渣         ⑳滲出

 

 

 

 

いかがでしたか?

自信を持って読めた漢字は、いくつありましたか?

 




 

 

 

 

難読漢字の読み方と意味

読み方・意味は以下の通りとなっていますので、ご覧くださいませ!

 

① 咀嚼(そしゃく)

食べ物を噛み砕いて唾液と混ぜ合わせ、やわらかく飲み込みやすくすることです。

 

② 嚥下(えんげ)

食物を認識してから口に運び、取り込んで咀嚼して飲みこむまでのこと。

 

③ 円背(えんぱい)

いわゆる背中が丸まった姿勢のことを言います。放置すると、どんどん筋力が落ちていき、呼吸機能の低下、誤嚥や圧迫骨折のリスクにつながります。

 

④ 胃瘻(いろう)

胃瘻はおなかに開けた穴にチューブを通し、胃に直接食べ物を流し込む方法です。取り付けられた器具を「胃瘻カテーテル」と呼び、内視鏡を使用して胃瘻を造る処置のことをPEG(ペグ)と呼びます。

 

⑤ 壊疽(えそ)

血液が手足の先まで十分に行き届かなくなり、細胞が死んでしまい、組織の表面が黒変した状態。圧倒的に多いのは、動脈硬化症と糖尿病の壊疽。

 

⑥ 腫脹(しゅちょう)

炎症などが原因で、からだの組織や器官の一部に血液成分が溜まってはれ上がること。類似した用語で、浮腫(ふしゅ)がありますね。

腫脹=腫れ 原因は炎症

浮腫=むくみ 原因は体の水分の滞り

腫れている部位を、指で押して凹むと浮腫と判断できます。

 

⑦ 貼付(ちょうふ)

貼り付けること。「湿布薬を貼付する」などで使用される。

 

⑧ 清拭(せいしき)

入浴の困難な患者をベッドに臥床させたまま、身体を拭いて清潔にする方法です。 入浴に比べてエネルギーの消耗が少なく、呼吸・循環に及ぼす影響が少なくすみます。

 

⑨ 嗄声(させい)

一般的に「声がれ」の事です。症状は、かすれた声、しわがれた声、ガラガラ声など。過度な飲酒・喫煙、風邪による炎症、声帯の酷使、加齢による声帯機能の低下などが原因と考えられています。

 

⑩ 残渣(ざんさ)

口の中に残された食べ物などの残ってしまう状態のことです。咀嚼力(そしゃく)や嚥下力(えんげ)の低下、唾液量の減少などが原因で、食べ物が口の中に残ってしまいます。

 

⑪ 喀痰(かくたん)

痰のこと。 咳とともに喀出される気道からの分泌物。自力で喀痰排出することが困難な患者さんには、吸引器などを用いて痰を取り除きます。

 

⑫ 足白癬(あしはくせん)

水虫のことで、白癬菌(はくせんきん)というカビの一種が足裏の皮膚に増殖して起こる感染症です。 足ふきマットやスリッパの共有などでも感染し、靴下や靴の中が湿度の高い状態になることで悪化します。

 

⑬ 含嗽(がんそう)

うがい。口をすすぐこと。

 

⑭ 喘鳴(ぜんめい)

「ぜいめい」と間違える方もいるかもしれませんが、正しくは「ぜんめい」といいます。空気の通り道である気管や気管支が狭くなってしまうと呼吸時に空気が無理に通ります。そのため、のどが笛のように鳴っている状態となり「ゼイゼイ」「ヒューヒュー」という呼吸音が発生します。

 

⑮ 弄便(ろうべん)

認知症の方にみられることが多い症状であり、下着やおむつの中に排泄した便を素手でいじったり、便を取り出して、自分の着ている衣類や寝具、周辺の壁などになすりつけることです。

 

⑯ 噯気(あいき)

げっぷのことです。胃の中にたまったガスが、食道・口腔を経て、音を伴って口から排出される現象。げっぷは、曖気の他にも『おくび』という言い方もされます。

 

⑰ 嘔気(おうき)

嘔気とは「吐き気がある」不快感のことです。吐き気は、嘔気の他にも『悪心(おしん)』という言い方もされます。

 

⑱ 流涎(りゅうぜん)

「りゅうえん」と間違える方もいるかもしれませんが、正しくは「りゅうぜん」といいます。いわゆるよだれのことで、唾液が多くなり、口の外に流れ出て垂れてくる状態のことをいいます。

 

⑲ 解熱(げねつ)

字面のイメージでは「下熱」の方がふさわしいように思えますよね。解熱は他動詞的、下熱は自動詞的と言う説があるようです。そのため、「高熱の体温を下げる」という意味で使われる表記は「解熱」になります。

 

⑳ 滲出(しんしゅつ)

炎症によって、血液や組織液が血管外にしみ出ること。

 

 

 

最後に

医療・介護現場で頻繁に使われる難読漢字はいかがでしたか?

普段当たり前のように使っている言葉でも、後になって言葉の意味や読み方のミスに気付き、恥ずかしい思いをしたことがあるのは私だけではないはず...
年齢を重ねるにつれ、言葉の意味を調べることが億劫になるかもしれません。ですが一つ一つ自分の中に言葉を落とし込むようにして、日々の勉強が大事なんだと感じますよね📚

 

最後までご覧いただき、ありがとうございました😊