秋のお彼岸シーズンに塗りたいぬり絵~彼岸花の特徴や迷信を解説~

皆さんは彼岸花に対してどんなイメージがありますか?綺麗な赤色の花で有名ですが、不吉なイメージが強い花でもあります。

 

今回は、お彼岸シーズンに塗りたい彼岸花のぬり絵をご用意しましたので、彼岸花について詳しく解説していきたいと思います。

 

それでは早速見ていきましょう。

 

 

彼岸花とはどんな花?

彼岸花は、中国原産の多年草で夏の終わりから秋にかけての彼岸頃に、赤や白、黄色、ピンク、オレンジなどの花を咲かせます。一番イメージが強いのは赤色でしょう。

 

田んぼやあぜ道、墓地、堤防、土手など日当たりのいい場所に花を咲かせ、葉のない茎の上に放射状に反り返った花が特徴的です。葉は一般的な花と違い、花が枯れた後に成長します。花と葉は同時に見ることができない特徴から、「葉見ず花見ず」とも呼ばれています。

 

花言葉は、「悲しき思い出」「あきらめ」「独立」。また、花の色によっても違った花言葉もあります。

 

赤色の彼岸花の花言葉には、赤から連想する「情熱」や、黄色の彼岸花の花言葉には、黄色の明るいイメージから連想する「陽気」「元気」もあります。

 

 

なぜ不吉といわれるの?

彼岸花が不吉だと言われる要因は彼岸花が持つ毒や外見にあると言われています。彼岸花の別名は1000以上あると言われ、地獄花、葬式花、幽霊花、死人花、毒花、火事花など多くが不吉で不気味なイメージを連想させるものです。

 

また、外見が赤い炎を連想させることから「彼岸花を家に持ち帰ると火事になる」という迷信や、土葬が一般的だったころに、お墓を荒らすネズミやもぐらを故人に近づけないために植えたことから「彼岸花を摘むと死者が出る」という迷信が伝わる地域もあります。

 

このような迷信の真意は、子どもが毒のある彼岸花を摘んでしまわないようにする目的で広がったと言われていますが、彼岸花は不吉な花というイメージがついたきっかけになりました。

 




 

 

 

彼岸花の毒の致死量は?

彼岸花は、リコリンという有毒アルカイドを含んでいる植物です。彼岸花の毒による人間の致死量は約10gですが、一番多く含まれている球根1つに対して0.015g含まれていると言われています。

 

彼岸花を667個食べなければ、致死量に達することはないにせよ、食べると激しい下痢や嘔吐、腹痛、ひどい場合には呼吸不全や中枢神経麻痺といった症状を引き起こす可能性もあるため特に子どもは注意が必要です。

 

彼岸花の毒は、花、葉、茎、根と全ての場所にありますが、触ること自体は問題がないと言われています。しかし、触った手を口に入れてしまうと体内に毒が入ってしまう危険性がありますので、万が一触ってしまった場合にはしっかりと手を洗うようにしましょう。

 

特にペットは彼岸花に近づけないように気をつけてくださいね。

 

 

アゲハ蝶と彼岸花の関係?

彼岸花は染色体が基本数の3倍ある3倍体のため種子はできない球根を作る植物です。しかし、不思議なことに蜜腺があり、彼岸花の周りにはアゲハ蝶が蜜を吸いに寄ってきます。

 

アゲハ蝶は、赤色や紫色の花を好むため、彼岸花の中でも赤色ばかりに寄ってくるのです。

 

 

もうすぐシーズンを迎える彼岸花ですが、不吉だと言われる理由や毒、アゲハ蝶と彼岸花の関係について解説してきました。

あなたの彼岸花に対するイメージに変化はありましたか?

あなたが思う彼岸花のイメージをぬり絵でぜひ表現してみてくださいませ。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

 

下画像をクリックすると「彼岸花」の印刷ができます




created by Rinker
三菱鉛筆(Mitsubishi Pencil)